クレジットカード払いと現金払い。
その違いってポイントが貯まるかどうかくらいだと思っている方は多いと思うんですが、個人事業主や企業経営者にとってはもっと他の、更に大きな差が存在するんですよね。
今回はそんなクレジットカードの隠れた利用メリットをわかりやすく解説。これを知ればもう現金払いには戻れなくなりますよ。
経営におけるカード払いの隠れたメリット:
カード払いをすることで会計処理がラクになる:
まず、経営者にとってのクレジットカード払いの魅力とは何か…というと、会計処理が劇的に楽になることです。
通常、現金払いをした場合にはレシートをもらい、それを会計ソフトに入力することで経費計上できるんですが、クレジットカード払いの場合には会計ソフトと連動させることで入力の手間を省けるメリットがあるんです。
- 現金払い:
お店からレシートをもらい、それを元に手入力して経費入力する必要がある
- クレジットカード払い:
カード払いをした瞬間に支払いデータが電子化されるので、会計ソフトと連動させれば記帳の手間が発生しない
自動的に記帳される仕組みは簡単:
これ、どういうことか簡単に説明しますね。
クレジットカード払いをするとみなさんご存知のように、利用明細書に支払い日時、支払い先、そしてその金額が記帳されるわけですが、最近、この利用明細書と連携可能な会計ソフトが続々と登場。
そして驚くことにこれらの会計ソフトを利用すれば、クレジットカード利用するだけで利用履歴が会計ソフトに送られ、自動的に勘定科目が割り振られることになるんです(流れは下記の通り)。
- クレジットカード払いをする
- カード払いの情報が電子データとなる(日時や利用店舗など)
- 会計ソフトがその情報を受信し、勘定科目を割り振る
- 経営者はその勘定科目が正しいかどうかをチェック&確定
- ボタン1つで経費入力が完了
たとえば東京電力の支払いをクレジットカード払いすると、会計ソフトに「水道光熱費 摘要:東京電力 9月21日 7,800円」といった数字が記帳される…といった感じ。
他にも多少の初期設定が必要なものの、ダイソーでの支払いなら事務用品費、スターバックスであれば会議費、タクシー代なら旅費交通費が会計ソフトから提案されることとなります。
このように一度設定すればその後は自動的に支払い先を判断して会計ソフトに記帳されるようになるので、今まで1件1件、手入力で記帳していたという経営者の方にとっては作業効率を大幅に改善させられる良いツールになるはず。
取引データが電子化されない現金払いではこうはいきません。
どういった会計ソフトを使うの?
では、肝心のどのような会計ソフトを利用すればクレジットカード利用明細を連携できるのかといえば、それはクラウド会計ソフトと呼ばれているもの。有名なところにはfreeeや弥生の青色申告オンラインなどがありますね。
銀行明細、クレジットカードなどの取引データ、レシートや領収書のスキャンデータやスマホアプリで撮影したデータを自動仕訳するので、入力と仕訳の手間が省けます。
これらの会計ソフトであればクレジットカード利用履歴、銀行口座、Suica等の交通系ICカード利用歴などとの連携がカンタンなので、カード払い、口座振り込み、電子マネー払いを利用すればそれだけで経費入力がスムーズに。
反面、現金払いの場合には利用履歴が電子データとして残らないので、どうしても手入力でレシートや領収書を使って記帳しなくてはいけません。
- 現金払い:手入力する必要性があるので時間がかかる
- カード払い:手入力不要なので経理処理が瞬間的に終わる
更に現金払いだと日付や金額の記入ミスも増えますし、なにより摘要等を入力するのも手間…とデメリットだらけ。
個人的にはそんな手間をかけたくないので、常にクレジットカードや電子マネー払いを利用しているというわけです。
私はマネーフォワード クラウド確定申告を利用中:
いくつかあるクラウド会計ソフトの中で、私自身はマネーフォワード クラウド確定申告を利用中。
選んだ理由にはいくつかありますが、freeeだとやや初心者向け過ぎるかな…というところがあったので、消去法としてこのソフトを選ぶ形に。
使っている感想としては非常に満足しているので、私同様、ある程度、会計の知識がある…という方はこのクラウド会計ソフトを選んでみてくださいね(マネーフォワード クラウド確定申告の口コミについてはこちらの記事も参考に)。
事業主ならクレジットカードを活用しよう:
このように今やクレジットカード払いはポイント獲得ためだけでなく、企業の会計処理を楽にするツールとしても人気上昇中。
個人事業主の方や中小企業経営者の方は、是非、積極的にクレジットカード払いを活用して、面倒な記帳時間を簡素化してみてください。
法人向けクレジットカードなどを利用すると、自分だけでなく社員にクレジットカードを渡すことも出来るので更に楽になりますよ(下記記事も参照)。
以上、クレジットカードで支払うことが、会計処理を楽にする!クラウド会計ソフトと連携させれば、記帳作業を合理化できます…という話題でした。
参考リンク:
クラウド会計ソフトについてもっと詳しく知りたい…という方は、サービス内容を比較した下記記事もあわせてどうぞ。
おすすめ会計ソフトの中から、freee、MFクラウド会計、弥生会計オンラインを選んで比較しています。