今回は個人事業主(フリーランスや個人商店経営者)におすすめしたい、節税に関する書籍&本をまとめてみたいと思います。
特に『今年は利益がちょっと多めに出ちゃったから、真剣に節税したい!』という方は、しっかりと節税本を読んで不要な税金まで納めないようにしてください。やり方によっては100万、200万単位での節税も可能ですよ。
初心者向け:個人事業主の節税がわかる本
フリーランスを代表して節税について教わってきました:
『フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました』は、個人事業主の節税バイブルです。
この本、実はもう10年以上前に発行された本ではあるんですが、今、読んでも勉強になることばかり。節税の基本がまったくわからない方から、すでにある程度知識がもっている方にまでおすすめしたい良書です。
とりあえず節税をしたいけれども、どこから勉強したらいいかわからないという方は、とにかくまずこの本から読むようにしてみてください。納税とはどんなものなのかということがざっくりとわかりますよ。

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
- 作者: きたみりゅうじ
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2005/12/08
- メディア: 単行本
- 購入: 100人 クリック: 1,476回
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フリーランス・個人事業の絶対トクする経費と節税:
『フリーランス・個人事業の絶対トクする経費と節税』も、税金についての知識がない、初心者の方でもスラスラ読める本。
中身の説明がわかりやすいだけでなく、会話形式でちょっとクスッと笑えるようなことまで書いてあるので、肩の力を抜いた状態で読めるが魅力ですね。個人事業主1~2年生におすすめです。
ド素人からわかる!フリーランスの申告と税金:
漫画&会話形式で税金と確定申告についての解説がされているので、こちらも読みやすい本ですね。 節税の細かいテクニックまでが書かれているわけではないですが、目を通しておくことで税金の基本がわかる魅力があります。
やはり基本あっての節税。我流で節税テクニックを実行してしまうと、税務調査の際に手痛いしっぺ返しを食らうことになりますよ。

ど素人からわかる! フリーランスの申告と節税 (お金のきほん)
- 作者: カツヤマケイコ,中野裕哲
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2014/12/16
- メディア: 単行本
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経費で落ちるレシート・落ちないレシート:
『経費で落ちるレシート・落ちないレシート』は、初心者向けの非常に素晴らしい書籍。
この本を読めば経費として落とせるレシートと、落とせないレシートを明確にわかるようになるので、どれが経費でどれが経費じゃないのかの判別がまだつかない方は熟読必至です。
中上級者向け 節税テクニックの本:
中上級者向けの節税テクニックの本は、大村大次郎氏の本を含めて紹介します。
大村氏はインターネット上でも賛否両論ある方ですが、節税の基本を理解するためには個人的にアリだと思うので、興味がある方は読んでみてください。税務調査が入った時の対処法についても書かれていますよ。
脱税のススメ:
脱税のススメ…というタイトルにはなっていますが、中に違法な脱税方法がかかれているわけではなく、節税のテクニックに関連する情報がまとめられています。
脱税と節税の境界線を知りたい方などにもおすすめですね(本著の中にはギリギリの手法だけでなく、あきらかにアウトな手法も紹介されているので注意)。
あらゆる領収書は経費で落とせる:
こちらも大村大次郎氏の書籍です。
大村氏の本は書いてあることがカブってるケースが多いですが、前述の脱税のススメにあわせてこういう本にも目を通しておくと節税への知識が増えると思います。
税務調査とはどんなものなのか、そして税務署のチェック体制はどんなものかがわかるのでおすすめです。

税務署員だけのヒミツの節税術 - あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】 (中公新書ラクレ)
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 新書
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サラリーマンのための節税大全:
個人事業主での青色申告だけでは節税は不十分。
扶養控除や寄付金控除、医療費控除までをしっかり把握しておくことが重要なので、サラリーマンの方は「サラリーマンのための節税大全」で節税テクニックを身に着けておいてください。それだけで家計の収入は増えますよ。

- 作者: 角野崇雄,森山謙一,加藤暁光,重松輝彦,小笠原薫子,上野耕作,浦?安臣(Studio UCO)
- 出版社/メーカー: インターナショナル・ラグジュアリー・メディア
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: 大型本
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起業5年目までに知らないと損する節税のキホン:
株式会社などの法人向けの節税本ですが、個人事業主としても使えるテクニックが多数掲載されているので余裕があるならこの「起業5年目までに知らないと損する節税のキホン」にも目を通しておいてください。
ここまでキッチリと税金の仕組みを理解できれば、税理士の方とも対等に会話ができるようになります。
大村大次郎氏の主張には過激なものも:
いくつか書籍を紹介させていただいた大村大次郎氏の節税テクニックは非常に面白いのですが、実際に税務調査が入った場合には否認されてしまうやり方も多く含まれているので、実践する際にはくれぐれもご注意ください(顧問税理士からもいい顔をされないかも?)。
特に著書の中にある「愛人を社員にして合法的に囲い込む」みたいなやり方は100%否認されるどころか、重加算税の対象にもなりえるので、あくまで知識吸収を目的として読んでもらえれば幸いです。
税理士は個人事業主の節税をやりたがらない:
最後に。
個人事業主の方の中には、『私は税理士をつけているから大丈夫。先生が節税まできちんと見てくれているよ』という方もいるかもしれませんが、正直、税理士だって顧問料の安い個人事業主に対して、隅から隅まできちんと経費をチェックしているかといえばそんなことはありません。
特に確定申告シーズンにしか税理士に顧問料を払っていない場合には、数字におかしなところがないかをチェックするくらいで節税方法まで手が回らない…なんて場合も。
- 税理士をつけているから節税は完璧だと思っていると、実はなにも節税できていない場合もある
彼らもボランティアではないので、お金にならない個人事業主にはそれほど時間を割くことが出来ないのです(確定申告シーズンはそうではなくても多忙で手が回らない)。
個人事業主なら独学で学ぶ:
そのため、理想はやはり、経営者自らしっかりと節税方法に関する知識をつけておくこと。
ちゃんと知識を書籍で付けておけば税理士との面談の際にいろいろと質問することができるようになるので、より効率よく節税ができるようになりますよ。無知のままでいいことなんてひとつもありません。
以上、個人事業主の節税がわかる、おすすめの本・書籍8選!顧問税理士がいる場合でも、節税方法は経営者自身で学んでおく必要性があります…という話題でした。是非、不要な税金を1円でも多く納めたくない方は、他人任せではなく自分自身で節税を学んでみてくださいね。
参考リンク:
個人事業主の青色申告&確定申告をもっと楽にしたいと考えるなら、最近話題のクラウド会計ソフトの利用がおすすめ。
クレジットカードで買い物をするだけで自動的に経費の記帳が可能なので、経理業務を劇的に簡素化することができますよ。詳しくは下記記事を参考にどうぞ。