今回は話題のクラウド会計ソフトのひとつである、「MFクラウド確定申告」を使った上で感じた不満やデメリットについてまとめてみました。
これらの意見は、実際にMFクラウド確定申告を4年ほど使いこなしている私の率直な感想ばかり。
特にこれからMFクラウド確定申告を利用しようと思案中の方にはきっと役立つ口コミになるはずなので、是非、参考にして貰えればな…と思います。
MFクラウド確定申告の不満点まとめ:
1.サクサク入力できない:
個人的に一番、MFクラウド確定申告を利用する上で不満に感じるのは、サクサクと経費入力が出来ないという点。
これはまぁクラウド会計ソフトという、ネット上で仕分け入力しなくてはいけない仕組みの宿命とも言えるのですが、1個入力したら通信、また次を入力したら通信…と、都度都度、ネット通信をする必要性があるのはひとつのデメリットですね。
- クラウド会計ソフト:入力データを通信する必要性あり
- 従来の会計ソフト:オフラインでの入力なのでサクサク
パッケージ版と比べるとやや遅い程度:
…とはいえ、もちろん言うほど遅くはありませんし、人によっては気にならない方もいるくらいの「遅れ」がある程度。
しかし、やよいの青色申告のような、従来のオフライン型のパッケージソフトを使っていた方からすると、若干のストレスを感じる遅れがある点は、先に知っておいたほうが良いでしょう。
特に大量にレシート&領収書を入力しなくてはいけないような方は、まずは無料版を利用した上で自分にとって入力しやすいかどうかの確認をしておいてください(無料版はこちら)。
2.稀にサイト全体が重くなる:
MFクラウド確定申告の不満2つ目としては、稀に…ではありますが、サイト全体が異常に重くなって、入力がしにくい状態になる点です。
これもクラウド会計ソフトがサーバー上で動いている会計ソフト…というのが影響しそうな感じ。
利用者で混雑するタイミングや、ソフトウェアアップデート等でサーバー負荷があがる時に、こういった現象が発生してしまうこともあり得るので、『今日は絶対に会計処理をしなくちゃいけないのに!』という時は不便さを感じてしまうこともあると思われます。
もちろん滅多に発生はしない:
但し、夜間になると必ずサイト全体が重くなるとか、土日は常にサーバーダウン状態だ…みたいなことはありません。
あくまで数ヶ月に一度程度、突発的にサイトが重くなることがある…という程度に思っておけば問題なし。
加えて例年、確定申告シーズン終盤の3月14~15日あたりに重くなる傾向があるので、期限ギリギリに入力する方はあらかじめご注意ください(2018年はまったく重くならなかった印象)。
3.スマホ対応できてない:
MFクラウド確定申告のデメリット3つ目は、スマホ対応が未だに出来ていないという点。
本来ならスマホをカチカチといじることで会計処理をすすめることが出来ればかなり楽なんですが、今のところPCを開いて作業をすることでしか経費入力が出来ないのは大きなデメリットだと言えそうです(ライバルのクラウド会計ソフトである「freee(フリー)」はスマホ入力に対応済み)。
- MFクラウド確定申告:スマホから入力できない
- freee(フリー):スマホから入力可能
ホリエモンも批判していた:
ちなみにこの「スマホ対応が出来ていない」というのは約4年ほど前、あのホリエモンも不満点として述べていたもの(マネーフォワード社が主催したMFクラウドEXPO2015にて発言)。
しかしそれから4年経過した今でもMFクラウド側では対応が出来ていないので、スマホ化は私たちが想像できないくらいに複雑で難しいものなのでしょう。
それでも1日でも早く、導入してほしいなと思います。
4.自動でログアウトしない:
MFクラウド確定申告はクレジットカード番号やパスワード、そして銀行の入出金履歴などかなり重要な情報をやりとりしている会計ソフトですが、それにも関わらず自動ログアウトの機能が備わっていないのもデメリットのひとつ。
個人的にはネットバンクや証券会社等と同じく、30分触らなかったら自動的にログアウトするなどしてほしいんですが、MFクラウド確定申告の場合にはブラウザを落として数日後にアクセスしてもまだログインしっぱなしになっていたりするので、『怖いな~』という感じることがありますね。
- ネット銀行:30分で自動的にログアウト
- ネット証券会社:30分程度で自動ログアウト
- MFクラウド:ブラウザを落としてもログアウトしない
この辺は重要な個人情報を扱っている会計ソフトとして、多少の使いにくさがあったとしても、もう少しセキュリティを強めにしておいてくれるのと安心かなと思います。
二重ログインなどのサービスもない:
同様に会計データという繊細なデータを取り扱うサービスであるにも関わらず、ログインがIDとパスワードだけで出来る点もやや心配。
携帯のメールアドレスや電話番号と連動させてワンタイムパスワードを発行したり、「秘密の質問」を入力しないとログインできないような仕組みに変更しないと、第三者による不正ログインなどがあった場合には丸裸にされてしまうだけです。
この辺もMFクラウド側には早めに改善をしてほしい部分だなぁ…と思います。
5.自動仕分けが不完全:
MFクラウド確定申告の魅力といえば自動仕分け機能ですが、この機能は現状だとまだまだ完全なものとは言えない…というのもひとつの不満点。
まぁ98点だけど100点じゃないというだけの話なので、そこまで不満に思っているわけじゃないんですけれども、もう少し仕分け機能を強化してくれると更に使いやすくなるのにな…という感じがします。
例えばちょっと文字列が加わるだけで新規に分類しなおさなくちゃダメとか、有名企業への支出なのに自動分類の提案がなかったり…などなど、この会計ソフトの肝にあたる部分をもっと改善して貰えると嬉しいですね。
流行りの人工知能等を利用して的確な分類ができるようになれば、会計ソフトとしてのひとつの完成を迎えるのではないでしょうか。今後に期待です。
月額料金がかかるのはそれほど不満じゃない:
多くの方がMFクラウド確定申告に対して不満に思うのはきっと、利用料金が毎月かかってくること…だとは思いますが、これについては個人的には別に不満には思っていません。
その理由として私は過去、やよいの青色申告というパッケージソフトを利用していた時にも毎年、バージョンアップさせていたため。
このバージョンアップ費用とMFクラウド確定申告の年間利用料はさほど違いがないので、「会計ソフトを使うためには必要なお金」として認識しています。
また、たとえ月額費はかかっても、クラウド会計ソフトを利用すれば会計処理に費やす時間を削減できるメリットがあるわけですから、差し引きで考えればプラスもプラス。
浮いた時間は本業に回すことができるので、月1,000円程度の出費は私にとって必要不可欠な費用だと言えそうです。
それでもMFクラウド確定申告を使う理由:
ここまで5つほど、MFクラウド確定申告を使って感じた不満やデメリットなどをまとめてさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
これらの不満点を考慮しても私が現在、MFクラウド確定申告を利用している理由は単純で、それを大きく上回るだけのメリットがあるから。
やはりこの会計ソフトの自動仕分け機能は神レベルに便利なものなので、青色申告をしている個人事業主なら絶対に導入すべきと、断言してもいいほどです。
きっと一度導入したらもう、従来の会計ソフトやExcelには戻れませんよ。
以上、MFクラウド確定申告を4年間使った上で感じた、不満やデメリットまとめ!評判のいい会計ソフトですが、問題点もちゃんとあります…という話題でした。
参考リンク:
まだクラウド会計ソフトを導入していない…という方は、MFクラウド確定申告をfreee&やよいの青色申告オンラインと比べた下記記事も参考にどうぞ。
どの会計ソフトにもそれぞれの魅力があるので、どれを選んでもらっても会計処理に費やす時間を削減可能です。